春
- 川漁師がプロデュースする清流サービス -
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【 天然鮎なれずし 】
岐阜長良川
天然鮎・川魚専門
ゆいのふね
天然川魚専門 / 河川漁業・天然鮎料理・漁船体験・川魚卸売・ぎふ川魚自然学校・川魚料理教室・流域担い手育成・河川散骨相談 ほか
川のポタジェ
-Fisherman’s Potager Garden -
水の恵みで 生きる
川漁師の知恵を集結させた「川が主役」のポタジェガーデン
本部併設の庭に令和から川が流れました。ここは人里です。雄大な景色ひろがる大自然ではありません。そんな人間の生活空間に、地球生態系がもつ自然エネルギーの循環が生まれました。すると驚くことに、水と大地との間でおこなわれたエネルギーの交換が恵みとなって私たちの手元に返ってきてくれました。どうやら、この恵みは時を経るごとに豊かになり私たちの暮らしを潤し続けてくれるようです。
こうした環境を私たちの生活空間によびこむためには、古代の土木手法が必要です。なぜならば水を支える生物たちのために数々の仕掛けを水脈下に施す必要があるからです。しかしそれは、効率の良い現代土木で用いられるコンクリートや、防水あるいは耐水シート等ではつくりあげることができません。
令和に生きる現役川漁師が、人里で前例のない川づくりプロジェクトを開始しました。
土地におとずれる空気と水は大地を元気にします。反対に、この流れが停滞すると大地は弱ります。
川が主役のポタジェでは天然素材の力をお借りして水脈を形成しています。具体的には河原石、竹、炭、藁、松杭の他、粘土鉱物由来の特殊シートや刃金土などです。水脈に寄り添う多孔質の土壌は菌糸の働きを助けます。これによって通気浸透水脈が機能する豊かな土中環境が構築されます。
結の舟が生みだす川のポタジェガーデンは流れる水が濁ることはありません。湧きでた良質な水は、水際植物や水生昆虫、そして川魚を育みます。そして生き物を通り抜けた水もまた植物たちの養分吸収作用によって水質浄化され土地を再循環します。
土地環境に配慮された恒久的持続可能な環境デザイン手法としてパーマカルチャーを採用し、水循環システムにアクアポニックを盛り込んだガーデン事例は国内でも類がないほどに珍しいと評価されました。そしてプロジェクトの発起人として称賛を受けることになった川漁師・平工顕太郎氏は壇上で以下のメッセージを残しました。
『人や社会から評価されるよりも、地球から“ありがとう”と言われたいだけです』
『僕らが暮らす社会、社会を維持するための経済、そのすべてが地球の生物圏のうえにあることを、どうか忘れないでください』
川魚ポタジェには出荷を待つ天然の川魚たちが休憩しています。川魚を支える水の中では季節ごとに水生昆虫たちの営みが繰り返され、水際植物によって小魚の繁殖が助けられています。川を見守るように育つのは自然農法の野菜類や果樹、そしてハーブの仲間たち。さらに草花を住処とする陸生昆虫類や爬虫類。加えて、それらを求めて集う鳥類たちの姿。ここは数々の命が鎖のように繋がり、網目のように広がっていく場所です。
ホタルが舞う夜
カワセミがホバリングする朝
四季折々、風土由来の恵みに出会える川漁師のポタジェガーデンとして今後もこの土地で進化を続けてまいります。